法令:製造所等(設置・変更・命令)
保安距離(数字で問われる最重要)
目的:製造所等で火災・爆発が起きた際、周囲の施設に被害が及ばないよう、一定の距離を確保する。
暗記の核:
✅ 3 / 5 / 10 / 20 / 30 / 50(対象施設ごと)
主な対象と距離
- 特別高圧架空電線:3m または 5m(電圧区分で変化)
- 住宅:10m以上
- 高圧ガス施設:20m以上
- 学校・病院・劇場など多数が集まる施設:30m以上
- 重要文化財等:50m以上
コツ:迷ったら「人が集まるほど・重要なほど距離が大きい」
保有空地(周囲に“何も置かない空地”)
目的:火災時の消火活動の妨げをなくす(近づける・放水できる・延焼を抑える)。
まずは試験で定番の“代表5つ”を確実に
- 製造所
- 屋内貯蔵所
- 屋外タンク貯蔵所
- 屋外貯蔵所
- 一般取扱所
ここは「どれに必要?」で出やすいので、まず5つを固定暗記。
ほかにも簡易タンク貯蔵所等は間隔規定があります。
変更の届出(“10日前”と“遅滞なく”の区別)
製造所等では重要な変更を勝手に行えず、届出が必要になるものがある。
① 10日前までに届出(超重要)
✅ 危険物の品名・数量・指定数量の倍数の変更
→ 変更の10日前までに届出
② それ以外は基本「遅滞なく」届出(覚え方)
✅ 「10日前(品名・数量・倍数)」以外は 遅滞なく
(例:管理者の選任/解任、廃止、譲渡・引渡し など)
覚え方:「品名・数量・倍数=10日前」/「それ以外=遅滞なく」
措置命令(市町村長等が出せる命令)
安全確保のため、市町村長等は施設側に命令を出せる。
試験は「どんな命令があるか」「どんな場面で出るか」が狙われる。
頻出の整理(6つ)
- 貯蔵・取扱基準の遵守命令(基準違反→守れ)
- 位置・構造・設備の基準維持命令(修理・改造・移転など)
- 使用停止(使用制限)命令(公共の安全のため緊急時)
- 保安統括管理者/保安監督者の解任命令(不適任・違反など)
- 予防規程の変更命令(火災予防上必要なとき)
- 応急措置命令(流出など事故時)
違反するとどうなる?(方向性)
無許可の変更、必要な検査を受けない、記録不備などは 使用停止や許可取消 の対象になり得る。
物理・化学:原子・分子・物質分類・反応式
基本用語
- 元素:物質をつくる基本成分(例:H, O, C など)
- 原子:物質を構成する粒の最小単位イメージ
- 分子:2個以上の原子が結びついたもの(例:水 H₂O)
原子量・分子量(計算できるように)
- 分子量=含まれる原子量の合計
例:水 H₂O
H(1)×2 + O(16)×1 = 18
ここは計算問題で出るより、「考え方が分かっているか」を問われがち。
物質の分類(出題定番)
- 純物質:1種類の物質
- 単体:元素1種(例:炭素、水素)
- 化合物:元素複数(例:水、トルエン)
- 混合物:複数の物質が混ざる(例:食塩水、ガソリンなど)
同素体・異性体
- 同素体:同じ元素からできるが性質が異なる(例:黒鉛とダイヤモンド)
- 異性体:同じ分子式だが構造が違い性質が異なる(例:キシレンは3種)
化学反応式(係数合わせ)
- 反応前:反応物
- 反応後:生成物
- 矢印の左右で原子数が一致するように、係数を付ける
例:水の生成
2H₂ + O₂ → 2H₂O
危険物の性質:第4類・第1石油類(最重要テーマ)
第1石油類の定義(丸暗記)
✅ 1気圧において引火点が21℃未満のもの。
(=引火しやすく、危険性が高い)
代表例(分類とセットで覚える)
- 非水溶性の代表:ガソリン、ベンゼン、トルエン など
- 水溶性の代表:アセトン など
試験は「第1石油類の中で水溶性はどれ?」が刺さりやすい。
ガソリン(第1石油類の王様)
基本性状
- 原油を分留して得られる
- 非水溶性
- 蒸気が重く低所に滞留しやすい → 離れた火源に引火しやすい
- 静電気で着火しやすい
- 識別のため 着色 されて流通することがある
重要データ(数字で出る)
- 引火点:−40℃以下
- 沸点:40〜220℃(範囲)
- 発火点:およそ300℃
- 比重:0.65〜0.75(水より軽い→水に浮く)
- 燃焼範囲:1.4〜7.6(vol%)
覚え方:ガソリンは「引火点が極端に低い」「燃焼範囲を数字で問われる」「比重が水より小さい」
ベンゼン/トルエン(ベンゼン環:性質が似る)
- どちらも 無色透明・芳香臭・非水溶性 のイメージ
- 引火点・沸点はセットで比較されやすい
代表値(目安として押さえる)
- ベンゼン:引火点(低い)/沸点 80℃
- トルエン:ベンゼンより 引火点・沸点がやや高め/沸点 111℃
違いで狙われるなら「毒性はベンゼンのほうが強い」方向で覚えると安全。
アセトン/MEK(メチルエチルケトン)
- 両方とも溶剤として代表的
- ここは “水溶性”の扱い が狙われやすい
押さえるポイント
- アセトン:水溶性(第1石油類の水溶性代表)
- MEK:非水溶性として扱われやすい(アセトンとの差で問われる)
- 引火点・沸点は「MEKのほうがアセトンより高め」の方向で整理
仕上げ:この範囲の“最短暗記チェック”
- 保安距離:3/5/10/20/30/50
- 保有空地(代表5つ):製・屋内・屋外タンク・屋外・一般
- 届出:品名/数量/倍数=10日前、その他=遅滞なく
- 措置命令:遵守・維持・停止・解任・予防規程変更・応急
- 第1石油類:1気圧で引火点21℃未満
- ガソリン数字:引火点−40以下/比重0.65〜0.75/燃焼範囲1.4〜7.6
Q&A
Q1. 保安距離とは?
A1. 製造所等で火災・爆発が起きても、周囲の施設に被害が及ばないように取る距離。
Q2. 保安距離の暗記セットは?
A2. 3 / 5 / 10 / 20 / 30 / 50
Q3. 特別高圧架空電線の保安距離は?
A3. 3m または 5m(電圧区分による)
Q4. 住宅の保安距離は?
A4. 10m以上
Q5. 高圧ガス施設の保安距離は?
A5. 20m以上
Q6. 学校・病院・劇場など多数が集まる施設の保安距離は?
A6. 30m以上
Q7. 重要文化財等の保安距離は?
A7. 50m以上
Q8. 保有空地とは?
A8. 製造所等の周囲に、消火活動の障害になる物を置かないために確保する空地。
Q9. 保有空地が必要な“代表5つ”は?
A9. 製造所/屋内貯蔵所/屋外タンク貯蔵所/屋外貯蔵所/一般取扱所
Q10. 「変更の届出」とは何?
A10. 重要な変更を行う際に、行政へ所定の手続きで報告すること(勝手に変更しない)。
Q11. 10日前までに届出が必要な変更は?
A11. 危険物の品名・数量・指定数量の倍数の変更
Q12. 「品名・数量・倍数」以外の届出の基本タイミングは?
A12. 原則 遅滞なく
Q13. 措置命令とは?
A13. 市町村長等が安全確保のために、所有者等へ出す命令。
Q14. 貯蔵・取扱基準に違反した場合に出される代表的命令は?
A14. 貯蔵・取扱基準の遵守命令(守るよう命令)
Q15. 位置・構造・設備が基準に適合しない場合に出される命令は?
A15. 位置・構造・設備の基準維持(適合)命令(修理・改造・移転など)
Q16. 緊急時に出されることがある命令は?
A16. 使用停止(使用制限)命令
Q17. 管理者が不適切な場合に出されることがある命令は?
A17. 保安統括管理者/保安監督者の解任命令
Q18. 予防規程に関して出される命令は?
A18. 予防規程の変更命令
Q19. 流出など事故時に出される命令は?
A19. 応急措置命令
Q20. 元素とは?
A20. 物質をつくる基本成分(例:H、O、C)。
Q21. 原子とは?
A21. 物質を構成する粒の基本単位。
Q22. 分子とは?
A22. 2個以上の原子が結びついた粒子。
Q23. 水の化学式は?
A23. H₂O
Q24. 原子量とは?
A24. 元素1個ぶんの相対的な重さの基準。
Q25. 分子量とは?
A25. 分子をつくる原子量を足し合わせた値。
Q26. 水(H₂O)の分子量は?
A26. 18(H=1×2 + O=16×1)
Q27. 物質は大きく何に分類される?
A27. 純物質と混合物
Q28. 純物質は何に分類される?
A28. 単体と化合物
Q29. 単体とは?
A29. 元素1種類でできた物質。
Q30. 化合物とは?
A30. 複数の元素でできた物質。
Q31. 混合物とは?
A31. 複数の物質が混ざったもの(例:食塩水、ガソリン)。
Q32. 同素体とは?
A32. 同じ元素からできるが、性質が異なる物質。
Q33. 同素体の代表例は?
A33. 黒鉛とダイヤモンド
Q34. 異性体とは?
A34. 同じ分子式でも構造が違い、性質が異なる化合物。
Q35. 異性体の代表例は?
A35. キシレン(3種類)
Q36. 化学反応式とは?
A36. 化学式を用いて化学変化を表した式。
Q37. 化学反応式で矢印の左側は何?
A37. 反応物
Q38. 化学反応式で矢印の右側は何?
A38. 生成物
Q39. 化学反応式で係数を付ける目的は?
A39. 矢印の左右で原子数を一致させるため。
Q40. 水の生成反応式(係数を整えた形)は?
A40. 2H₂ + O₂ → 2H₂O
Q41. 第1石油類の定義は?
A41. 1気圧において引火点が21℃未満のもの。
Q42. 第1石油類が危険な理由(方向性)は?
A42. 引火点が低く、蒸気が発生しやすく引火しやすい。
Q43. 第1石油類(非水溶性)の代表例は?
A43. ガソリン/ベンゼン/トルエンなど。
Q44. 第1石油類(水溶性)の代表例は?
A44. アセトンなど。
Q45. ガソリンは第何類・何石油類?
A45. 第4類 第1石油類(非水溶性)
Q46. ガソリンは何から得られる?
A46. **原油の分留(蒸留)**で得られる。
Q47. 分留(蒸留)とは?
A47. 沸点の差を利用して混合物を分離すること。
Q48. ガソリンの引火点は?
A48. −40℃以下
Q49. ガソリンの沸点は?
A49. 40〜220℃(範囲)(混合物なので範囲で覚える)
Q50. ガソリンの発火点は?
A50. およそ300℃
Q51. ガソリンの比重は?
A51. 0.65〜0.75
Q52. 比重0.65〜0.75から言えることは?
A52. 水より軽く、水に浮く。
Q53. ガソリンの燃焼範囲は?
A53. 1.4〜7.6(vol%)
Q54. ガソリンが危険な“現場的特徴”を2つ挙げると?
A54. 蒸気が重く低所に滞留しやすい/静電気で着火しやすい
Q55. ガソリンに特有のにおいがある、は正しい?
A55. 正しい(臭気がある)。
Q56. ガソリンが着色されることがある理由は?
A56. 灯油・軽油などとの誤使用防止。
Q57. ベンゼンの沸点は?
A57. 80℃
Q58. トルエンの沸点は?
A58. 111℃
Q59. 引火点はどちらが低い?ベンゼンとトルエン。
A59. ベンゼンのほうが低い(ベンゼン:−11℃、トルエン:4〜5℃目安)。
Q60. ベンゼンとトルエンの共通イメージは?
A60. 無色透明/芳香臭/非水溶性
Q61. 毒性の暗記として安全なのはどちら?
A61. ベンゼンのほうが毒性が強いで覚える。
Q62. アセトンは水溶性?非水溶性?
A62. 水溶性
Q63. アセトンの引火点と沸点は?
A63. 引火点 −20℃、沸点 約56℃
Q64. MEK(メチルエチルケトン)の引火点と沸点は?
A64. 引火点 −9℃、沸点 80℃
Q65. アセトンとMEKで狙われやすい違いは?
A65. 水溶性の扱い(アセトン=水溶性)と、引火点・沸点の高低。
Q66. 引火点・沸点はどちらが高め?MEKとアセトン。
A66. MEKのほうが高め。
Q67. 保安距離の数字セットは?
A67. 3/5/10/20/30/50
Q68. 保有空地の代表5つは?
A68. 製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・屋外貯蔵所・一般取扱所
Q69. 10日前届出は?
A69. 品名・数量・指定数量の倍数の変更
Q70. 第1石油類の定義は?
A70. 1気圧で引火点21℃未満
Q71. ガソリンの3大数字は?
A71. 引火点−40以下/比重0.65〜0.75/燃焼範囲1.4〜7.6


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